動力メンテナンス法⑩

修理部名野です。

前回からの続き。

ほぼ完全にバラバラになった状態の動力ユニット。

今回は各部チェックとメンテナンスをしていきます。

チェックポイント①:モーターケース

下側に出てるツメに、曲がり・折れがないかチェックします。

また、ケースそのものが変形していないかもチェックしましょう。

コレが歪んだり、床板にしっかり固定されていないと、

走行が安定しません。

問題があれば、新品と交換します。

チェックポイント②:ウォームギアとギアボックス

この部品は、通常交換することはほとんどありません。

ただ、じゅうたん上での走行は、ここに繊維が絡みやすいです。

絡みついた状態のままだと、ギアの噛み合いが悪くなり、

走行抵抗の増大、モーターへの過負荷になります。

ホコリ等が絡まっていないか、こまめにチェックしておきましょう。

また、ギアボックス内に「黒い粉」がある場合は、2段ギアが削れています。

特に多い場合は、2段ギアのチェックも忘れずに。

方法は、完成品のチェック項目でお伝えしたコチラを参照ください。

ちなみに、ギアボックス全体は、台車にこういう状態で固定されています。

(床板を除いた状態)

台車がこの状態で固定できなければ、ツメが潰れたり、折れたりしています。

その場合は、このギアボックスを交換しましょう。

さあ、次回は、さらに細かく診ていきます。

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