【新製品発表】小田急1000形について その1

相模原のサービスセンターに応援に来ております、片桐がお送りします。
小田急1000形、更新車の製品化が発表されました。

写真:百々貴俊

発表が9月27日、奇しくもというかその翌日の昨日9月28日、
未更新車最後の1本である4連の1058F(赤色)が定期運用を退いたと
SNSでいくつか報じられています。

1000形に初めて乗ったのいつの事だったでしょう。
鈍く輝く、品のある梨地仕上げのステンレス車体。
9000形と8000形を合わせた様な前面。
未来的な音を奏でるVVVFインバータ。
滑るような乗り心地の、伝統のアルストム台車。
袖仕切りの内側にもモケットを張った、ちょっと贅沢な車内。
冬場はあの細やかな気遣いがありがたく感じたものです。

そんな彼らも、いつの間にか追いやられる立場になってしまったんですね。

2015年、そんな1000形のリニューアルが開始されます。

ボディの外観的には、まず帯色がそれまでのロイヤルブルーから、
4000形(2代目)で採用されたインペリアルブルーに。
ヘッドライトがLED化されたことで形状が変わり、印象が少し変わりました。
またドアー窓の周囲にステンレスの外枠が現れ、
妻窓が閉塞されて車外スピーカが設置されました。
さらにクーラーキセがステンレス製のカマボコ型ものに換装されています。

また4+6編成の貫通10連化に伴い、中間に入る先頭車の中間車化が行われています。
かつて同系列車である1500形の6連化の際にも用いられた手法ですが、
今回は新系列車両で見られるRの大きな側窓が採用され、戸袋窓は廃されました。

性能的には制御装置の更新やブレーキ方式の変更のため、
かなり外観が変化しており、またそれまでの黒色塗装から
灰色塗装に改められています。

車内がそれまでの高級感・重厚感のある雰囲気から、
明るく軽快な雰囲気のカラースキームとなったこと、
それでいて安定感のある乗り心地はそのままであるため、
近年の新系列車両ともまた違う乗り味になっていると思います。

前置きが長くなりましたが、GMでもようやくこの更新車が登場です。
完成品シリーズとして発売して参りました未更新車をベースに、
GMとしての新機軸を持っての製品化となります。
即ち、床下機器の一体表現化と、取り付け済みの貫通幌です。

次回以降、工場から試作品が到着次第、これらの新機軸を交え、
順次1000形更新車のご案内をしていきますのでどうかお楽しみに。

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最後に、1000形未更新車、長い間お疲れ様でした。
ぼくらの人生を乗せてくれてありがとう。

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