エコノミーキット 営団300/400/500形のご紹介

大山のGM本社より片桐がお送りします


▲地下鉄博物館に保存される301号

2005年、RM MODELS創刊10周年記念として企画された
営団400/500(300)形キットをご存じでしょうか。

RMM122号の付録として、1両分の赤い成型色のランナーと
窓ガラス、ウエイトとステッカーが付いていました。
ステッカーにはサインカーブを描いた白帯が印刷されており、
塗装しなくても組み立てられるという、
雑誌付録らしい楽しいキット構成でした。

こちらはGMが設計・製造を担当しており、
当時かなりの反響を頂戴したと記憶しております。

さて時は流れ2022年。
「やっぱりキット出したいよねぇ!?」と思ったGMが
有休状態になっている金型を製品にしていく流れとなり、
本キットも一般製品として発売できる運びとなりました。
もちろん、塗装のしやすいグレー成型の板キットとして。


▲「丸ノ内線A」ランナー

▲「丸ノ内線B」ランナー

まずはじめにお詫びしておきます。
今回の写真を撮るにあたり、赤成型のランナーを
ライトグレーに塗って塗装したのですが、
本社には現在エアブラシがなく、
「スプレーでランナー全体を塗る」という
慣れないやり方をしたため、塗装面に若干の荒れが
生じております事をご承知ください・・・お恥ずかしいったら。

車体は
両運・二重屋根の300形(301~330)、
両運・丸屋根の400形(431~468)、
片運・丸屋根の500形(569~802)のいずれかを選んで作れる仕様。

雑誌付録当時は1両分のみの収録で、300形を作るには
前面の数が足りないため400/500(300)形という商品名でしたが、
今回は3両セットでの発売ですので、
晴れて各型式が並列表記となりました。
また、更なる切り継ぎにより中間車の900形や、
戸袋窓閉鎖などの改造により中間車化された300形も
作ることができましょう。

さて、ここから各パーツをアップで見ていきましょう。



▲[23] 300形用前面(二重屋根・標識灯付き)


▲[22] 400形用前面(丸屋根・標識灯付き)


▲[21] 500形用前面(丸屋根・標識灯なし・Hゴム)


▲[24] 500形妻板

▲[11・12] メイン側板

▲[13・14] 乗務員室側板パーツ

▲[16・15] 車端部側板パーツ


▲側板切り継ぎ部、穴に側板パーツ裏側のボスを入れて接着します


▲両運用の側板パーツと、片運用の側板パーツのいずれかを選択できます

▲メイン側板の乗務員室側の中間車製作用ガイドライン

▲[33] 300形用二重屋根

▲[32] 400形以降用丸屋根


▲[36] トムリンソン式密着連結器(逆に配置されているので番号が逆さになっています)

▲[37] 連結器胴受

▲[35]  1側床下機器

▲[34] 2側床下機器

▲[41] 誘導無線アンテナ

▲[38] 集電靴(台車に取付)

▲[39] 第三軌条(情景用、線路横に設置)

駆け足で撮って出しをしてみましたが、
やはり21世紀の金型だけあって、赤成型の時には
判らなかった精密さがご覧いただけたかと思います。
(それだけに塗装の荒れが惜しまれる・・・)

なお今回、台車はキットに含まれますので、
一般流通による分売はございません。ご注意願います。

<955>営団300/400/500形 3両編成セット ¥6,270-(税込価格)
発売は2022年7月頃を予定しています。
なお、本製品はスポット生産品につき、基本的に再生産予定のない
商品とさせていただきます。ご了承ください。

参考資料:ネコパブリッシング 鉄道車両ガイドVol.14 営団地下鉄丸ノ内線の赤い電車

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