☆☆☆着色済みエコノミーキットの「青帯付き」って何?

本社・商品企画部の牛久保です。
今回は9月発売予定の着色済みエコノミーキットを紹介します。

 

 

▲写真は、京都鉄道博物館に所蔵されているマロネフ59形の青帯を採色としているところ。

☆目で見た「色」を頭で記憶するのはたいへん難しく、天候や照明によっても色の見え方は全く変わります。したがって、現場では塗料見本を当てて近似の色を確認しつつ写真に撮っておきます。そうすることで、現場を離れても塗料見本を見ることで色を再確認できます。なお、模型用の塗料としてはスケール(縮尺)を考慮して明度調整(若干明るめに補正  )したうえで色を指定します。

▲9月発売予定の着色済みエコノミーキットの客車は4種あります。
オユ10形とオユ12形は郵便車、スロ53形は2等車(のちのグリーン車)です。

☆さて、スロ53形(茶色・淡緑帯付き)とスロ53形(茶色・青帯付き)との違いは?
帯の色は、その車両の等級(クラス)を示しているもので、時代とともに変化してきました。

青帯は、明治時代の鉄道開業時に制定された3つの等級のうち「2等車」を示す色であり、
戦前はかなり濃紺だったようです。昭和30年代には「青1号」と呼ばれる少々淡い青色が使われるようになりました。これは昭和36年の帯色変更、淡青(青1号)→淡緑(淡緑6号)となるまで使用されていましたので、スロ53形はこの期間をまたいで運用されていたことで2種類の帯色があるわけです。

同様に、客車の車体色も戦前は「ぶどう色1号」と呼ばれる黒っぽい濃いこげ茶色でしたが、昭和34年頃からは現在でも見られる「ぶどう色2号」と変化し、昭和39年頃からは優等列車や新製車両、近代化改造車が「青15号」となりました。

このように客車の場合、帯色や車体色の時期によって違いがあるので、大変興味深いものとなります。

 

 

▲<11042>着色済みオユ53形(茶色・青帯付き)    ※写真は試作品の組立例

☆模型では色々な時代を設定できますので、作り比べてはいかがでしょうか?

<11039>着色済みオユ10形(茶色)・・・¥1,600―(本体価格)
<11040>着色済みオユ12形(茶色)・・・¥1,600―(本体価格)
<11041>着色済みスロ53形(茶色・淡緑帯付き)・・・¥1,650―(本体価格)
<11042>着色済みオユ53形(茶色・青帯付き)・・・¥1,650―(本体価格)

商品概要はこちらです。

http://www.greenmax.co.jp/Product_outline/product_outline_GM11039-11042.pdf

 

今回紹介した商品については既にメーカー受注は締め切りましたが、販売店様によりましては引き続き予約をおこなわれている場合もございますので、各販売店様にお問い合わせ下さい。

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