着色済み道路信号機であそんでみた

大山のGM本社より営業企画の片桐がお送りします。

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GMでは以前より着色済みの道路信号機を発売して参りましたが
このたび「LEDタイプ」と称して3種がラインナップに加わりました。


これは近年主流の、光源にLEDを用いたタイプを
レンズ部の印刷で表現したもので、
手塗りでは表現することが難しいLED球の並びを再現したものです。
3種の違いは歩行者用灯器の「待ち時間表示」の有無と配置の違いによるもの。

しかしながらこの信号機、1960~70年代頃設置の
旧い角形灯器と円弧状のビームの少々懐かしいタイプを模しており、
昨今主流のものとは少々趣きが異なります。


LED灯器の例(2013年京三製作所製)


弊社最寄の信号機「大山東町」交差点(2016年信号電材製)
朝日に正対するため、ヒサシが大型のものに付け替えられてます。

そこで、簡単な加工で「イマドキのカタチ」に
してみましょう、と、LED化が完了したと言われる
東京の街を歩いていて思った次第です。

モータリゼーション以降の信号灯器は
四角い箱にレンズと長いヒサシを付けたデザインを起点に、
1970~80年代によく見られた角が取れた楕円形のデザインを経て、
90年代末頃に1灯毎のセパレート式となり、
LED化とともにシンプルな四角いデザインに回帰しています。
現在ではついにヒサシがなくなり、のっぺりとした
ただの板状にまでなってしまった無表情のものが増殖中です。

また信号機を支える2本のビームにも変遷があり、
80年代初頭に下側のビームが
大きく弧を描いたものから直管を2箇所曲げたものに。
更に直線2本となって、やがてビームが2本から1本となりました。


2018年12月現在も神奈川県内に残る、
懐かしき立派な円弧ビームの楕円灯器(川崎市中原区)

ということはビームの下側、弧を描いた方をカッターでプツプツと切り取れば
それらしくなるのではないか。

うーん・・・。菜切り包丁。

果たせるかな、ちょっと「らしく」はなりましたがまだ違和感を感じます。
やはりビームは灯器の中心に来なくては。
という事で、灯器とビームを切り離します。ばっさりと。

せっかくなので、灯器背面の3つの「フタ」を削り取り、
LED灯器らしい薄さにしてしまいましょう。

背面の3つの出っ張りをカッターで大まかに削ったのち、
割り箸などの木材に#400~800のペーパーを貼った手製のやすりで
形状を整えます。

タミヤセメントの白キャップをビーム側にチョン付けして、
灯器を直付けします。
細かいので不安になりますが、小さいのでこれで充分です。
しばらく指で支えて、固まってきたら角度を微調整して放置しましょう。


少し下向きになる様にするとリアルです。

本当はビームが灯器の背後まで伸びていて、そこからブラケットを介して
灯器を取り付けるべきですが、それをやろうとするとビームの長さが
足りません。線材なりでビームを新製してあげる必要が出てきます。
「簡単」ではなくなってしまいます。
でも、両頭になったタイプとか角度がついたのとか
再現してみたくもあったり・・・


背面の削りがなんだか足りてませんね 笑


KATOさんのプロボックスと。

もうちょっと遊ぶなら、
セパレート式の継ぎ目を入れてもいいかも知れませんね。
ヒサシを傷つけない程度に。
この種のお遊びは程ほどが肝心です。お酒といっしょです。
着色済みの意味がなくなっちゃいますからね。

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