シングルアーム

修理部 名野です。

突然ですが、パンタグラフのお話。

最近の車輌はシングルアームタイプを装備しているのが主流ですね。

従来の車輌でも乗せかえられたりする例も多いです。

模型でも、最近搭載車をモデル化するケースが増えてます。

しかし、走行中やケースの出し入れ時、ふと引っ掛けて分解してしまったこと、ありませんか?

壊れた!と思っても、実は部品が外れただけ、ということも多々あります。

そんなバラバラになった時の組み立て方をお伝えします。

パンタグラフの製品としては、4種類

●5807 PT71A
●5808 PT71B
●5809 PT71C
●5810 PT71D

それぞれ、台座やホーン(先端の突起)の数が違います。

例題:PT71C

では部品構造を細かくみてみましょう。

全体図。

まずは、ベース部分。

パンタの製品としては、写真の2種があります。

●取付足2本、パンタ台座ベース付き・・・PT71CとDに使用。
●取付足4本、パンタ台座ベース無し・・・PT71AとBに使用。

アーム部分。

上1本、下2本の計3パーツで構成。

パンタシュー

こちらも2種類

●1本ホーン(先端の突起)・・・PT71AとCに使用。
●2本ホーン ・・・・・・・・・・・・・PT71BとDに使用。

合計5パーツ、4種類あります。

このうち、アームパーツは4種共通部品です。

さて、ココからが本題。

バラバラな状態から修復、組立しやすい順にいきます。

先ず、ベースにアームを通しますが、アームには向きがあります。

写真の左側が上、右側の根元が少し大きいほうが下になります。

これを、ベースの下側から隙間に差し込みます。

次に、下側の2本目のアーム。

これも表裏の向きがあります。

「コの字」形に開いている部分が斜めに欠き取られているほうが表。

逆にすると、折りたためなくなりますのでご注意を。

このアームは、ベース表側の真ん中へはめ込みます。

次に、3本目のアーム。

最初に下側にはめ込んで、

間接部分を指で押さえながら、上のアームをはめます。

固定位置は、間接部分に二箇所あいている穴の上側です。

最後にシュー部分。

アーム先端は、下側に切り欠きがあります。

シューパーツを上下逆さに、下からはめ込み

外れないようにくるっと回転させれば完成。

あとは、車体に戻せば修復完了です。

部品を紛失しなければ、大抵はめなおせば元通りになりますが、

小さいパーツなので、細かくて見えない!

という場合は、新しく買いなおした方が早いかもしれません。

今回の内容は、自己修理・メンテナンスの参考にどうぞ。

また、グリーンマックス製完成品のシングルアームパンタは、

最初にお伝えした4種のどれかを必ず使用しています。

パーツとして販売しているパンタ製品も全く同じ形状なので、

部品を紛失、破損してしまった場合は、別売品もご利用してみてください。

それでは~。

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